犬の寿命は昔よりもどんどん延び、15年以上生きているワンちゃんは珍しくありません。
これはフードの質が良くなったことや室内で飼う家庭が増えたことにあります。
しかし犬の生活環境が変わってきたように、人間の生活も変化しています。
この犬と人間の生活環境の変化によって、長生きできないワンちゃんがいるのも事実です。
そこで今回は、飼い主さんも気づいていない長生きさせる為にしてはいけないことと、その改善点を紹介します。
心当たりがないか確認してみましょう
・屋外で飼っていませんか?
昔は舗装道路も少なく緑が多かったので、寒暖の差はそれほど大きくありませんでした。
しかし近年は、平均気温の上昇や寒波などを伝えるニュースをたくさん聞きます。
そのような環境でワンちゃんを飼うと、熱中症や脱水症状を起こします。
また、夏には蚊に刺されることもありますし、ワクチン接種をしていても屋内よりははるかに病気にかかる可能性が高いのです。
対 策
出来る限り屋内で飼いましょう。
どうしても難しい場合は、暑い時期は風通しを良くしてきれいな水は忘れずに置いておきましょう。
寒い時期は冷たい風が来ないように工夫し、床にはマットやドッグベッドを置きましょう。
・知らないうちにストレスを与えていませんか?
飼い主さんが気づいていない時もワンちゃんはストレスを感じている時があります。
・ケージ内に入れっぱなし。屋外の場合は繋ぎっぱなし。
・留守番の時間が長い
・過度なしつけをしている。
・構いすぎ。甘やかしすぎ。
・周囲がいつも騒々しい。
ワンちゃんによっては気にならないこともあれば、意外な事にストレスを感じている場合もあります。
ストレスを溜めると自分の手を異常に舐めたり噛んだりする行動が見られるようになります。
また元気がなくなったり、食欲もなくなる場合もあります。
ワンちゃんの日頃の行動をよく観察して変化があれば、獣医さんに相談しましょう。
対 策
犬は本来、野生の動物なので、自由を抑えられたり、我慢を強いられたりする事にストレスを感じます。
人間社会で共存するためには、躾は必要ですが過度に躾ける必要はありません。
また、自由に動き回りたいワンちゃんがずっとケージの中では、ストレスが溜まります。
人間も狭い部屋にずっと居るとストレスが溜まると思いませんか?。
そしてお留守番していたからと、飼い主さんが帰宅後ずっと構いっぱなしだと、ここでもワンちゃんはストレスを感じます。
この様に「構いすぎない」と「構わない」のバランスは難しいと思いますが、他の飼い主さんの意見を聞いたりして、思い当たることは改善していきましょう。
・散歩の時間は適当ですか?
飼い主さんにとってワンちゃんのお散歩は何だと思いますか?
私は実家でビーグルを飼っていた時は、気分転換と運動が目的でした。
現在、パピヨンとトイプードルも運動と気分転換ですが、どちらかと言えば遊ばせながら体を動かす運動 と言った感じでしょうか?
散歩時間は犬の大きさ、年齢、体調によって違ってきます。
大型犬だからと言って老犬でも30分以上散歩に行けば、心臓に負担がかかりますし、小型犬でも、もの凄いパワーを持っている犬種もいます。
ですので、飼い主さんは年齢や健康状態をよく見て散歩時間を決めましょう。
対 策
これはある目安ですが、散歩から帰って来たときのワンちゃんの行動を見てみましょう。
★すぐにぐったりしてしまう。
これは散歩時間が長い証拠です。或いは気温が高い時間帯に行ったのが原因かもしれません。
★嬉しそうに元気に遊び続ける。
散歩が嬉しかったのかもしれませんが、あまりにも元気に遊ぶようでしたら体力が有り余っている証拠です。
時間を少しずつ増やしてみるか、思いっきり走れる場所を探してみましょう。
★帰宅後、お水を飲んで行動が穏やかになり、お昼寝をしてしまう。
これが一番いい状態です。
心も体もリフレッシュできて満足し、心地よい疲労が出たのでひと休みといった感じです。
この状態に近づくように、管理していきましょう。
・人間が食べる食品を与えていませんか?
ワンちゃんに与えてはいけない食べ物の代表格として、ねぎ類、チョコレート、アルコールがあります。
ではそれ以外はOKかと言うと、加工された食品の殆どがNGだと思って下さい。
犬に限らず、動物は自然の物を食べて生きてきたので、味付けなんて必要ありません。
また人間が美味しいと思う食品は塩分、糖質、脂質が多く含まれています。
これをワンちゃんに与えると、肥満になったり、腎臓を悪くする可能性が高くなります。
ですので、人間用の食品=加工食品を与えるのはやめましょう。
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対 策
人間用の食べ物を与えるのを一切やめましょう。
匂いにつられて欲しがったとしても、家族みんな心を鬼にして与えるのをやめると決めてしまいます。
この様な場合は、少し遊んであげる等、食べ物から気をそらさせることをしてあげるのもいいと思います。
ワンちゃんも家族も頑張りましょう。
・そのフードで大丈夫ですか?
飼い主さん達はードを飼う時、どのような基準で選んでいますか?
最近は「チワワ専用」とか「獣医師推奨」、「コエンザイム配合」等と書かれたフードを色々と見かけます。
この謳い文句を見ると、思わず買いたくなりますよね?
でも、その前に袋の裏面を見て、原材料に何が含まれているかと栄養成分表を確認してみてください。
◆原材料の最初に記載されているものが鶏肉、鹿肉、サーモン等の明確な材料か。
ただ「肉類」だけの記載の場合は、どの様な質の肉か分からないので要注意です。
◆小麦粉やじゃが芋、米などの炭水化物が1、2番目最初に記載されていないか。
犬は本来肉食なので、炭水化物は消化が悪くよくありません。
但し、さつまいもは消化がいいので大丈夫です。
◆後半に記載されている保存料や着色料、香料は安全ですか?
保存料は長期保存させ、売れ残しを防ぐためですし、香料は犬の臭覚を刺激し食いつきをよくする目的で、安全性を考えないものが多いのです。
◆成分表のたんぱく質、糖質、脂質の数字はワンちゃんの年齢に合った量ですか?
成長期の犬は消費カロリーが高く、骨や肉を強くするためには栄養も必要ですが、高齢になると活動量も減るので、成犬と同様の量を与えると、肥満の原因になります。
これらの項目に1つでも当てはまればそのフードの購入を検討したほうが良さそうです。
対 策
最近はグレインフリー(小麦粉などの糖質を使わないフード)やヒューマングレード(人間でも食べられるような安全なフード)が流行っているので、検討してみてはどうでしょうか?
我が家もこのフードに変えてから、トイプードルの涙やけが軽減しました。
・高価な商品は高品質であるとは限らないので、パッケージの謳い文句に惑わされないようにしましょう。
・年齢によってフードを変えるか、同じフードを続けるのであれば与える量を調節していきましょう。
・獣医師推奨フードを購入したいのであれば、かかりつけの獣医さんにアドバイスをもらうのが一番いいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
指示を出せばいつもすぐに従う。いつもお利口に留守番をしている。
いっぱい遊んであげると、とても嬉しそうにしている。
飼い主さんはとても満足かもしれませんが、その満足とは逆にワンちゃんは飼い主さんに褒めてもらいたいが為にストレスを溜めていることがあるようですね。
人間と同様、心も体も健康でいることが長生きにつながるのです。
なので日頃からワンちゃんの管理をしっかりして長生きをさせてあげましょう。