ワンちゃん達は、しっぽを使って色んな気持ちを表現しているのです。
今回は、ワンちゃんのしっぽの役割についてご紹介したいと思います。
しっぽの作りと役割
ワンちゃんのしっぽには、たくさんの骨があります。
これは背中から続いている尾骨と呼ばれるもので、先端にいくにつれて細くなっていきます。
骨の周りには筋肉もあり、各部分の筋肉をうまく収縮させることで、色んな動きが出来るようになっています。
筋肉の一部が損傷したとしても、別の筋肉が機能を補ってくれる重要な働きもしています。
ワンちゃんのしっぽは、とても敏感で、引っ張ったりすると簡単に骨折してしまうのです。
しっぽを触ると嫌がるワンちゃんがいるのは、防衛策なのでしょう。
では、しっぽの役割はと言うと、基本的にはバランスを保つことにあります。
走る時は、下半身のバランス取ったり、曲がる時や方向を変える時は、舵取りの役目をします。
また、フワフワしたしっぽを持つ犬種であれば、寒い時は体を丸め、鼻先をしっぽで覆うことによって、防寒対策をしています。
そして最も知られているのが、感情を表すための部分と言うことです。
人間に対してもそうですし、犬同士のコミュニケーションとしても役立てているのです。
しっぽの動きと犬の感情
しっぽを高く上げているとき
自分が一番だぞ と言う誇らしげな気分の時や嬉しい・楽しいと言った明るい気持ちの時です。
しっぽを下げているとき
不安・悲しい等と、シューンとした気持ちの時です。
しっぽを後ろ脚の間に巻き込むとき
恐怖を感じている時です。
我が家のパピヨンも自分の近くで突然、大きな音がすると、しっぽを脚の間に挟んで逃げて行きます。
高くも低くもなく、まっすぐ伸びているとき
これは言葉で表現すると「ん? 何? 変な音はどこから? 誰か来たのかな?」と言うような、軽い警戒心と興味が入り混じった感情の時なのです。アンテナ代わりをしているようですね。
しっぽを振る速さ
速い=嬉しい ではないのです。
しっぽを振る速さ = その時の感情の度合い なのです。
吠えてやろうとしっぽをブンブン振ったり、構ってもらおうと期待してしっぽをブンブン振る・・・。
見極めるのが難しいかもしれませんね。
ですので、生まれつきしっぽが短いブルドック、ボストンテリアや、生まれてから切るウェリッシュコーギーなどは、仲間に感情が伝わりにくい為、コミュニケーションを取るのが苦手なのです。
ワンちゃんがしっぽを振らなくなったとき
感情と言うより、体に何か原因がある時です。
しっぽは、たくさんの骨とそれを覆う筋肉で出来ています。
何かの衝撃で骨折することや、振り過ぎて筋肉痛になることもあります。
触って痛がるようでしたら、しっぽそのものが原因です。
痛がらない場合は、どこか体の具合が悪いと思われます。
ある日から突然しっぽを振らなくなったと言う場合は、獣医さんに診てもらいましょう。