我が家には12歳のパピヨンと6歳のトイプードルがいます。
2頭とも食欲もあり、お散歩も元気に行くのですが、休日に2頭の様子を見ていると、トイプードルは色んなおもちゃをくわえて楽しそうに動き回っているのですが、パピヨンは始めのうちは犬用のガムを舐めているのですが、次第にお昼寝に入っていきます。
高齢と言うこともあって、獣医さんに「この子を長生きさせるには何を食べさせたらいいのですか?」と聞いたところ、「セサミン」と言われました。
この回答は獣医さんの回答でもあり、通院している方の意見でもあったのです。
そこで私もセサミンだけではなく、他にも元気で長生きしてくれる食材はないかと探してみました。
今回はワンちゃんも食べられる食材の中から高齢特有の病気を防げるものを紹介したいと思います。
ワンちゃんだけでなく人間にも効果があるので、飼い主さんも一緒に食べてみてください。
老化が原因と思われる病気
・ガ ン
代表的な病気です。
高齢になると抵抗力が低くなったり代謝が悪くなるので、腫瘍ができやすくなります。
発生部位は人間と同様、肝臓、脳、乳腺もあります。
ですので抗ガン、抗酸化作用がある食材に効果があります。
おすすめ食材
・野菜=ほうれん草、ブロッコリー、さつまいも、トマト
・果物=柿、キウイフルーツ、マンゴー
・その他=ごま、まい茸
ごまは炒りごまだと栄養が吸収しないので、すりごまがいいですね。
・心 臓 病
加齢に伴い、心臓の機能も低下します。
代表的なのが僧帽弁(そうぼうべん)です。
これは左心房と左心室の間に「弁」と呼ばれる血液が逆流させないものがあります。
この弁は開閉を繰り返すのですが、閉じなくなり、血液が逆流する恐れが出るのです。
進行すると運動すると咳がでたり、安静時にでも咳が出て呼吸困難にもなります。
血流をよくするためにも、高血圧にならないよう十分注意しましょう。
おすすめ食材
・野菜=さつまいも、ブロッコリー
・果物=梨、りんご
・その他=アガリクス、タラの白子
これらの食材の他、塩分の摂りすぎには十分気をつけ、肉類より魚介類を与えるようにしましょう。
・腎 不 全
腎臓は体内の老廃物などを尿として排出する役目をしています。
この腎臓も老化によって機能が低下し、上手く排出できなくなるのです。
以前よりも水をたくさん飲んだり、オシッコの回数が増えると要注意です。
おすすめ食材はリンが低いものばかりです。
リンを多く摂取すると機能が低下している腎臓からリンが排出されず、腎臓に溜まります。
その結果、骨がもろくなったり骨の粉砕が血管に付着し動脈硬化の原因となります。
おすすめ食材
・野菜類=大根のように水分を多く含むもの
・果物=パイナップル、りんご
・魚介類=白身魚、かつお(生魚は与えないようにしましょう)
・その他=卵(加熱しましょう)
・糖 尿 病
人間と同様、血糖値が上がったときにインスリンが分泌されても糖を処理できなくなります。
ワンちゃんの糖尿病の原因は分からないのですが、放っておくと白内障などの合併症を起こすこともあります。
ただ、おやつを多くあげたり運動不足の場合は、日頃の生活習慣に原因があるという事です。
おすすめ食材
・野菜=ゴーヤ、ゴボウ
・魚介類=タラの白子
・その他=まい茸
生活習慣が原因の糖尿病の場合は、果物の果糖は極力控えたほうがいいでしょう。
肉類もササミなどの低脂質のものを与えましょう。
タラの白子にはインスリン分泌効果がありますし、ゴーヤは高血糖に効果があります。
・老眼性白内障
眼球をよく見ると分かるのですが、目が白く濁ってきます。
糖尿病の白内障とは違いますので、どちらの病気なのかを獣医さんに聞いてみましょう。
おすすめ食材
・果物=ブルーベリー、びわ
・野菜=ブロッコリー、ほうれん草
・肉類=豚肉、レバー
これらは目を健康に保つために必要なですが、1つだけを多量に摂取するのではなく、バランスよく摂るほうが効果的です。
・骨の病気
変形関節症。軟骨の変形で起こる病気です。
痛みで歩きたがらなくなり、進行すると脚が麻痺し、排尿も困難になります。
おすすめ食材は骨の形成・強化にいいものや、加齢によりすり減った軟骨の痛みを軽減する働きがあるものです。
おすすめ食材
・野菜=カブの葉、小松菜、オクラ
・魚介類=干しエビ、ふかひれ、うなぎ
・その他=きのこ類
これらの食材で効果が出るには、かなり多くの量が必要となりますので、サプリメントで摂取するほうが良さそうです。
・認 知 症
老犬全てに該当する訳ではありません。
・同じところを回り続ける。
・昼夜逆転。
・しつけを忘れる、重度の場合は飼い主さんのことすら忘れる。
おすすめ食材
・野菜=人参、かぼちゃ、ほうれん草
・魚介類=さんま、いわし、サバ
・その他=大豆製品(納豆、豆腐、豆乳など)
魚介類の青魚はERAやDHAを多く含むので、脳の活性化に効果的です。
大豆は神経伝達物質と言うものが生成されるので、記憶力の低下を防ぎます。
与え方のポイント
1.1日の摂取カロリーの範囲で与える。
2.ドッグフードの栄養素では足りない食材から与えるようにするといい。
3.生食できないもの(肉類、魚介類、根菜類、卵)は必ず加熱する。
4.硬いもの(ゴーヤ、ごぼう、ブロッコリーの茎部分)などは小さくカットするかスライスして与える。
高齢になると飲み込む力や噛む力も弱くなっているので、食べやすい状態にしましょう。
5.与え方はフードと同じ大きさで混ぜてもいいですし、細かく刻んでトッピングにしてもいいでしょう。
さつまいもや果物は、おやつ代わりとして与えても喜ぶと思います。
病気を遠ざける為に必要なこと
・食事のバランス
食事も栄養のあるものだけを食べさせていても健康を維持できません。
体調によっては控えないといけないものもありますが、極力バランスをとりながら不足な栄養素を補いましょう。
心がけて摂って欲しい栄養素
【脂 質】
これが少なくなると肌や毛に艶がなくなり、また脳の働きも悪くなります。
最も摂ってほしいのがオメガ3
青魚に多く含まれているので、加熱した魚をトッピングしてあげましょう。
【野 菜】
活性酸素が増えるとガンになりやすくなります。
抗酸化力の強い野菜を与え、活性酸素を除去しましょう。
色の濃い野菜に多く含まれています。
【葉 酸】
わずかな量ですが、血液や細胞を作る時には欠かせない栄養素です。
アスパラガス、ブロッコリー、青梗菜に多く含まれています。
・運 動
体を動かさないと筋力が落ちるので代謝も悪くなり、肥満傾向になりやすいです。
適度な散歩、まだ元気なワンちゃんであればドッグランに行くのもいいでしょう。
運動量としては、帰宅後お昼寝する程度がちょうどいいです。
・ストレス
ストレスの原因には色々あります。
・ずっとケージの中
・暑すぎ、寒すぎ
・飼い主さんがいつも叱る
該当する事柄は改善していきましょう。
そしてたくさん遊んであげれば、ストレスも軽減されていきます。
まとめ
いかがでしたか。
愛犬の病気を防げる食材は他にもたくさんありました。
愛犬の為とは言え、毎日病気を防ぐ料理を作るのは大変なことです。
日頃から気を配りながら、飼い主さんの食材の材料を分けてあげるのもいいかもしれませんね。
また食事だけではなく、運動、ストレス、その他生活環境には気をつけなければいけませんね。
食欲や運動量などを観察しながらも、定期的に動物病院で健康診断を受けることをおススメします。
そうすれば、自分でも気づかなかった病気や不調などが見つかり、早期に治療ができ、また元気になってくれますよ。