ペットショップにいる仔犬や飼い主さんと楽しそうにお散歩しているワンちゃんを見かけると「かわいい~。癒される~。私も飼いたいな~」って気持ちになりませんか?
確かに癒されます。
しかし、いざ飼うとなると色んな問題が出てきます。
我が家には先住犬のパピヨンと、パピヨンがお留守番している時の遊び相手としてトイプードルを迎え入れました。
多頭飼いは初めてなので、予想をしていなかったこともありました。
そこで今回は、ワンちゃんを飼いたいと考えている、或いは飼う事にしたけど単純にかわいいだけで決めていいのか悩んでいるあなたへ、先輩飼い主から情報と経験談を紹介致します。
ワンちゃんを選ぶ時の基準
初めて犬を飼う方は、犬の種類やある程度の情報しか聞いたことがないと思います。
知っている知識やペットショップの店員さんの話だけで決めてしまうと、結果的に飼うのが大変になったり、ワンちゃんにも悪い影響を与えてしまいます。
そこでワンちゃんを選ぶ基準を挙げてみたいと思います。
・性 別
・男の子 一般的に活動的と言われています。
しかし飼い方や犬種によっては一概に言えません。
・女の子 両方を飼ったことのある知人は「やっぱりメスの方が大人しい」と話していましたが、中には気の強いメスもいます。
ですので飼いやすい、飼うのが大変ということと性別とは直接はつながりません。
・大きさ
・小型犬 食事の量はほんの僅かですし、散歩の量も20分も行けば十分でしょう。
誰でも飼いやすいと思います。
しかし超小型犬は歯が小さいので虫歯になりやすいのです。
歯周病が悪化すると手術が必要になる場合があるので、歯磨きは欠かせません。
ビルバック C.E.T 歯みがきペースト チキンフレーバー 70g
・中型犬・大型犬 柴犬やゴールデンレトリーバーがそうですね。
幼犬の時から元気があるので、一緒に駆け回って遊ぶのは犬も飼い主さんも楽しいでしょう。
しかしきちんと散歩ができる時間がないと飼うのは難しいですし、成犬時のワンちゃんとその時の自分の年齢も考えないと、体力的に散歩について行けなくなる可能性があります。
以前、近所でゴールデンレトリーバーを飼っている40代位の夫婦が交代で散歩をしていました。
私も愛犬と散歩をしていたところ、レトリーバーが喜んでこちらに来ようとしたのです。
その時飼い主さんは両手でリードを掴み、必死で踏ん張りながら引っ張っていました。
この様にしっかり躾けていても何が起こるか分かりません。
・性 格
よく「この犬種は〇〇な性格」と言われる時がありますが、同じ犬種でも当てはまらないワンちゃんもいます。
ちなみに
トイプードル 友好的で元気がある と言われています。
実際は脚力がすごいので、友好的と言うより,人懐っこ過ぎてパワフルです。
獣医さんに「3歳を過ぎれば落ち着きますよ」と言われたのですが、我が家の6歳のトイプードルは、落ち着いてきたかも・・・な程度です。
ビーグル 無駄吠えが多いと言われています。
我が家にいた最初のビーグルは無駄吠えが多かったのですが、その後無駄吠えはしないと言うブリーダーさんからビーグルを迎え入れたところ、殆ど無駄吠えはしませんでした。
パピヨン 気位が高いとペット図鑑に書いてあったのですが、我が家のパピヨンはそんな感じがしません。
近所のパピヨンは他の犬が近づくと玄関まで走ってきて吠え続けます。
しかし、我が家のパピヨンは無駄吠えもないですし愛嬌もあり、どちらかと言えば甘えん坊タイプです。
ですので、よく言われる犬種別の性格はあまり鵜呑みにしないほうが良さそうです。
・純血とMIX
最近は小型犬同士のMIX犬が増えてきて、面白いですしかわいいですよね。
ただしMIX犬は同じ小型犬同士のMIXだからと言って、小型犬になるとは言い切れないのです。
違う犬種の遺伝子の交配なので、親犬より大きくなる可能性もあります。
純血種は両親や祖父母の大きさをみれば、おおよその体格は予想できます。
超小型犬ではないと飼うのは難しい、と言う場合は、純血種をお勧めします。
・住 環 境
ワンちゃんを迎え入れた場合、生活させる場所はちゃんと考えていますか?
室内で飼う超小型犬・小型犬であれば、広いケージが置ける場所 及び寒さや暑さからワンちゃんを守れる場所があれば問題はないと思います。
しかし大型犬を飼う場合はそれなりの広さがないと難しいですね。
特に大型犬は多くの運動量を必要とするので、寝るスペースだけではストレスが溜まります。
また、マンションのように隣と密接している場合は、防音がしっかりされているかの確認が必要でしょう。
そして高層階にベランダがある場合、転落するような危険な造りになっていないか、安全な対策がとれるのかを考える必要があります。
飼おうと思っているワンちゃんに満足できる生活スペースが与えられるかを考えてみましょう。
・家族や友人とのつながり
ワンちゃんを迎え入れる時、家族や知り合いについても考えておかなければいけません。
今は元気に一人で生活をしていても、急に入院することになった場合、誰が犬の面倒を見るのですか?
近くに家族や頼める知人がいるのであれば安心ですが、そうでない場合はずっとペットホテルに預けますか?
ペットホテルと言えば、聞こえがいいようですが、実際は身動きの取れないキャリーケースが寝床なのです。
1日位ならまだしも、連日では犬もストレスが溜まります。
想像してみてよーく考えてみましょう。
また高齢になってワンちゃんを飼う場合は、自分がいくつまで元気でいられるかという事と、飼う犬種の平均寿命も考えなければいけませんね。
仮に女性の平均寿命が85歳だとして、83歳の時に自宅で自立歩行できる生活をしているか、それは誰もが分からないので、その点は責任をもって考えるべきだと思います。
・ブリーダー?ペットショップ?
最近は色んな場所にペットショップがありますし、ブリーダーの件数も増え、ネットでも全国のブリーダーを紹介しています。
どちらかで仔犬を選ぶ際、どこがが違うのでしょうか?
ブリーダー
メリット
繁殖させたオーナーと直接話ができるので、生の情報が聞ける。
生後間もない時に行けば、親・兄弟の様子も見れる。
ペットショップより価格が低め。
デメリット
「直接引取り」が条件のブリーダーが多いので、遠方の場合は難しい。
ペットショップ
メリット
自宅から近距離の場所でワンちゃんが選べるので、画像や動画での確認ではなく実際の犬を見て選べる。
思いと違えばすぐに帰宅できるし、何度も通えば思いのワンちゃんに会えることもある。
デメリット
ブリーダーよりも価格は高め。
店員さんの販売目的もあるので、いい面だけの説明で終わる可能性がある。
どちらがいいのかは何とも言えませんね。
両方から迎え入れた私の経験から言いますと、ブリーダーから迎え入れた犬の方が、感情に波がないと言いますか、穏やかです。
無駄吠えをしないと言われたブリーダーさんから連れてきたビーグルは、すれ違った犬に吠える程度で、室内では無言で他の犬と遊んでいました。
滋賀県のブリーダーさんから連れてきたパピヨンは、同居犬のトイプードルにいたずらされた時に「やめて!」と言う一吠えはしますが、他の犬に吠えたのを見たことがありません。
偶然かもしれませんが、最初に飼ったビーグルとトイプードルは無駄吠えが多く、どちらもショップから迎えた子なのです。
出生地から飛行機やトラックに乗せられて、ショップではガラス越しに入れられていた為か、多くのストレスがあったのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
実際私も新しい犬を迎え入れる時は、オスでかわいくて、散歩が楽と言う理由しか考えませんでした。
結果的には超小型犬なので散歩も楽ですし、雨の日は家の中で遊ばせても十分に運動はできるだろうと思っています。
しかし、年に1度のワクチン接種や、フィラリアの予防薬の準備などと何かと動物病院へ行くことがあります。
1回の通院時間は1時間が当たり前なので、時々うんざり来ることもあります。
ましてや犬が高齢になれば、通院の回数も増えて来るでしょう。
ですので、これから犬を飼おうと考えているあなたは住環境や散歩時間だけではなく、それ以外にも大変なことが予想以上にいっぱい出てくるという事も考えてから決めてくださいね。