ワクチンとは、感染させたくない病原体を弱めて一度ワンちゃんに投与させて免疫力を作り抵抗力をつけるものです。
薬ではないので、病気は治せません。
ワクチンはなぜ必要なのでしょうか?
①感染を防ぐ
これは当然のことですね。
では感染さえ防げればワクチン接種をしなくてはいいのでしょうか?
②犬の公共施設には入れない
ワクチン接種をしていても、抵抗力がついただけですので、完全ではありません。
そのような状態でワクチン未接種のワンちゃんと同じ空間にいると、感染される可能性が高くなるのです。
ドッグカフェ、犬同伴OKの宿などはワクチン接種を受けているワンちゃんを守るためにワクチン接種と規約に記載されています。
③ペット保険では不利になることがある
ペット保険に加入していて何らかの病気になった時、これがワクチン接種をしていれば防げた病気であれば、保険金は支払われません。
では、なぜ愛情と比例するの?
ワンちゃんが接種するワクチンには2種類あります。
「狂犬病ワクチン」
犬を飼うときは、必ず市町村に届け出をするのが決まりで、ワクチンを接種していないと確認の案内が届きます。
年に1回接種を受けて、証明としてステッカーと鑑札が渡されます。
この狂犬病ワクチンは義務なのです。
「任意のワクチン」
このワクチンはブリーダーさんやペットショップのワンちゃんに関しては、飼い主さんの希望の有無とは関係なく2回、若しくは3回譲渡前に接種しています。
その後は1年に1回、若しくは2年に1回と定期的に接種していきます。
しかしこの後が任意なのです。
ワクチンを接種しなくても、市町村からの連絡はないですし、動物病院も接種しなくても無理強いはされません。
ではなぜ愛情と比例するのかと言いますと、ワクチンは決して安いとは言えない金額なのす。
種類の数×1,000円位です。
このワクチンは混合ワクチンと言われ、2種類から11種類まであり、種類の数に応じて防げる感染症の数も決まってくるのです。
当然種類が増えるに従って値段も上がります。
どの種類を接種するのかを決めるのは、獣医さんですがこの様な条件のもとで、
・「健康でいてくれるなら、それぐらいの金額は勿体なくはない」と思う飼い主さんもいれば、
・「ウチはペットカフェや犬同伴の宿へ行くこともないから、別に必要ない」
・「年に1回の狂犬病ワクチンを受けているから、多分大丈夫」
などと色んな考えが出ます。
本当に大切なワンちゃんであれば、金額より健康が優先されるのではないのでしょうか。
ここが本当の愛情があるかの境界線ですね。
1年に1回の接種料を12か月で割っても、千円にも満たないのです。
ワクチン接種はすべきでしょう。
感染したらどうなる?
感染症によっても違いますが、「嘔吐」「下痢」「発熱」「出血」などは共通してみられる症状です。
成犬はある程度抵抗力があるので、早期発見・治療ができれば大事には至らないと思いますが仔犬の場合は、興奮、てんかんなどと神経症状がみられるようになり、死に至るケースもあります。
この様な症状になるワンちゃんは見たくないですよ?
室内犬も必要?です
家の中で生活しているワンちゃんは必要なさそうに思えますが、必要なのです。
①室内にいても、散歩に行くときは外に出ます。
②外に出れば空気感染の可能性もあり、また地面や電柱にも多くの雑菌が付着しています。
③そのまま帰宅すれば、病原菌を家の中に持ち込むことになります。
④多頭飼いをしている場合は、みんなが感染する可能性が高くなります。
この様になりますので、みんな接種しましょうね