食品ロスを防ぐには原因・捨てる基準・活用法の見直しが必要です 

食品ロス問題は、かなり昔から話題になっています。

家庭だけに限らず、飲食店、スーパーでも問題になっています。

野菜の切れ端やしなびれてきた部分、消費期限が切れた食材、そして食事の食べ残しを捨てている家庭が多いと思います。

食品ロスを1世帯だけで考えると僅かかもしれませんが、全世帯、全飲食店をまとめると相当な量になりますよね。

そこで今回は食品ロスの原因を知り、少しでもロスをなくす方法を紹介したいと思います。

節約にもつながりますので、参考にして下さい。

どの食材がよく捨てられる?

最も捨てる食材第一位に「みかん」が挙げられました。

年末にみかんを箱買いしたり、お歳暮に頂くことありますよね?

なかなか減らず、底のみかんにカビが生えていて捨てるしかないことがよくあります。

第二位にキュウリが挙げられるのは意外だったのですが、野菜サラダをあまり食べない家庭では必要性が低いのかもしれません。

第六位のもやしは安いので何かに使うだろうと購入するが、結局使わずしまいで捨ててしまうのです。

第十位の卵も消費期限まで約二週間はあるので、少しずつ使っていると最後には期限が過ぎていて、捨てざるを得ない状況になるのです。

その他、食べ残しを捨てることもあります。

好き嫌いのある子供や作りすぎによる食べ残しがあります。

捨てる原因になったこと

それでは食材を捨てる原因、理由は何なのでしょうか?

①「鮮度の低下や腐敗」が挙げられます。

これは程度によって違ってきます。

捨てなくてはならない程度の鮮度なのか、或いは捨てたほうが良さそうと言う判断なのか、もしかしたら捨てなくてもいい状態の時があるかもしれません。

②「消費期限、賞味期限が過ぎていた」です。

よくテレビで「消費期限」と「賞味期限」の違いを言っていますが、いずれも食べてもお腹をこわしたりする様な心配はない状態なのです。

ただ「臭いが気になり、安全性が不安になった」と言う場合、乳製品などは気をつけたほうがいいですね。

③「中途半端に余った」。

我が家でもごぼうを1本買ってきて、必要な分を使い、残りは他の料理に使おうと放っておくと水分が抜けて小さくなり、捨てるハメになるのです。

人数分に合う分量を順番に使っていくと、どうしても中途半端に残りますよね。

これは特に野菜を使う時が多いでしょう。

捨てる・捨てないの判断基準

それでは捨てる・捨てないの判断はどこですればいいのでしょうか?

・賞味期限が切れていてもすぐに捨てない

賞味期限と消費期限の違いはすでに理解してる方が多いでしょう。

賞味期限が切れていても、まだ十分い食べることができます。

ですので捨てることは止めましょう。

・消費期限が過ぎていたら、ちょっと考えてみる

消費期限が切れていた場合、製造直後に比べると味は少々落ちます。

しかし食べた時、味が落ちていると感じる方は少ないのではないでしょうか?

消費期限が切れていても安全面は大丈夫ですので、安易に捨てるのはやめましょう。

ただし牛乳やヨーグルトなどの乳製品、そして消費期限がかなりす過ぎている物は見た目の色や形、臭いなどをよく確かめてみましょう。

もし購入した時よりかなり状態が悪くなっているようであれば、捨てましょう。

・捨てる以外で何か方法がないかを考えてみる

捨てる以外の方法とは、

・賞味期限、消費期限が切れているものは早めに食べてしまう。

・何かの料理に混ぜる、添えることができないか

・冷凍できるものはないか

などがあげられます。

では食材を極力捨てないようにするにはどのような方法があるのでしょうか?

次の章で紹介致します。

食材を上手に活用する方法

・他の料理に加えることは出来ないかを考えてみる

例えば、野菜が少々残った場合、

・料理の端に添えて彩りをよくする・

・炊き込みご飯の具材にする

・オムレツの具材に加えるなど

脇役に使えないかを考えてみましょう。

「これは違う」と思っても、意外と合う料理もあります。

もし合うな~と感じれば、レパートリーも増えますし、そこから色んな発想も生まれます。

・捨てていた部分も使えないかを考えてみる

野菜の皮や芯を捨てる方は多いと思いますが、けっこう食べられる部分があるのです。

野菜や果物は皮と身の間に栄養があると言われます。

しかしどの家庭でも皮を剥いたらそのまま捨ててしまいますよね。

これも活用できるのです。

◎大根と人参の皮があれば、きんぴらができます。

◎大根だけの場合は、好みの形に切って甘酢につけておけば、漬物になります。

◎ブロッコリーの芯は茹でてから薄い輪切りにすればサラダにも使えますし。

一口大の状態でもカレーやシチューの具材にもなります。

◎葱の青い部分は千切りにして、味噌と混ぜると薬味になります。

田楽や厚揚げ焼きにつけると美味しですよ。

◎カボチャの皮もよく火を通して千切りにすれば、パンプキンサラダに加えることができます。

種もよく乾かした後に塩と炒るとおつまみにもなります。

・冷凍できるものがないか見てみる

これも買いすぎて捨てない手段の一つです。

しかし冷凍出来ないものもあるのでよく確認しておきましょう。

冷凍出来ないもの

水分が多い食材

レタス・きゅうり・こんにゃく・豆腐・卵

卵は解凍後、白身は加熱すれば食べることができますし黄身はとろけないので醤油をかけたりすると、ちょっとした1品に変わります。

冷凍出来るもの

ソーセージ・肉類・魚介類・練り製品・ドレッシング(未開封)・トマトピューレ・食パン・ケーキ・餅、

・ソーセージや練り製品(カニかまなど)はそのまま冷凍できますし、解凍後も状態は殆ど変わりません。

。肉類も魚介類も冷凍出来ます。

肉類はブロックのままではなく、いくつかに分けた方が使いやすいです。

・魚介類は内臓を取った後、しかり水気をとって冷凍しましょう。

・ドレッシングは未開封であれば冷凍できますが、解凍後は早めに使い切りましょう。

・食パンは解凍後、トーストして食べられます。

・ケーキ・スポンジ生地もラップをして冷凍しておけば、自然解凍で食べられます。

・切り餅は加熱が必要ですが、大福などは硬くなる前に冷凍しておけば、自然解凍で食べることができます。

条件付きで冷凍出来るもの

じゃが芋・カボチャ・枝豆・人参・ブロッコリー

・一度ボイルをしてからであれば、冷凍できます。

・ブロッコリーは生でもボイルでも冷凍できます。

ごぼう・れんこん

・煮込んで料理にすれば、冷凍できます。

食品ロスをしないための注意点

では今後、どのような形で食品ロスを防いでいけばいいのでしょうか?

◆空腹時には買い物に行かない。

空腹時だと何を見ても「美味しそう~」と感じ、つい買ってしまいます。

消費期限が短い場合には食べるタイミングを逃すと、結局は捨てることになります。

◆買い物の予定を決める

買い物に行く日をある程度決めておいて、なおかつ献立も決めてしまえば使う材料と分量が分かってきます。

大まかでいいので、計画を立ててみましょう。

◆冷蔵庫の棚卸

時々冷蔵庫の奥までチェックをして賞味期限、消費期限を確認しておきましょう。

◆お買い得品には注意

「本日限り」「お買い得」と言う言葉には弱いですよね。

お買い得だからと言って買うのはいいのですが、消費期限までに使い切る、或いは保存できるのかを考えてから購入しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

少しぐらいなので捨てる、少しくらいだし残す、これがどんどん食品ロスにつながっていくのです。

これを防ぐためには、日頃から一人一人が気を付けていくことが大切だと思います。

捨てている野菜の活用方法を調べたり、いつも食事を残してしまう場合は、最初から少なめにすると言う心がけが必要なのではないでしょうか?

食品ロスを防げば節約にもなりますし、一石二鳥だと思いますよ。

シェアする

フォローする