「野菜をもっと摂りましょう」と言われても、トマトや胡瓜等であれば、そのままでも食べられますが、多くは加熱しないと食べられません。
どうすれば、たくさん野菜を摂ることが出来るのでしょうか?
野菜が体にいいと言われるワケ
野菜には肉や魚にはあまり含まれていない成分が多く含まれています。
ビタミン
皮膚や目に良いビタミンA。美容や風邪、シミに良いビタミンC。
カルシウムの吸収を助けたりするビタミンD。
そして女性の味方でもある、アンチエイジングに良いビタミンEがあります。
カリウム
体の中から余分な塩分を出す作用をもっています。キュウリもそうで
すね。
食物繊維
脳梗塞や糖尿病の予防や、腸の働きを良くしてくれて、便秘解消にもつながります。
フィトケミカル
健康を維持したり、病気を抑制する効果が期待されている物質を指します。
ポリフェノール、カテキン、アントシアニンなどがそうです。
では、やはり生で食べないと、栄養素は摂取できないのでしょうか?
【生食 VS 加熱】
【生 食】
メリット
加熱により損失する栄養素までも、しっかりと摂れます。
レタスは、加熱したり何度も洗うと、ビタミンCが半分になると言われます。
また、体内で代謝を助けてくれる酵素も生食ならではの成分です。
デメリット
「夏野菜は体を冷やしてくれ、冬野菜は体を温めてくれる」とよく言われますが、冬場に生の夏野菜を摂りすぎると体を冷やし、代謝が悪くなります。
【加 熱】
メリット
加熱することでカサが減り、たくさんの量が食べられるので、一日に必要な栄養素がしっかり摂れます。
煮物や鍋物をすれば、体が温まりますし、野菜が柔らかくなるので、消化がよくなります。
脂質が少ないので、胃に負担がかかりません。
デメリット
生ならではの栄養素が半分、もしくは70%も損失することです。
ただ、熱に強い栄養素は、ちゃんと残っていますから、大丈夫です。
おススメ簡単調理法
生で食べれるものは生食でいただきましょう。加熱すると、せっかくの酵素が失われてしまいます。
【サラダにする】
飽きてきた時は、ドレッシングのバリエーションを増やしたり、トッピングにこだわるのもいいでしょう。
ツナ、ハム、ナッツなどを添えれば、ボリュームも出て美味しくなります。
【カサを少なく見せる和風サラダ】
山盛りのサラダを見ると、食べるのが面倒になると言う場合は、キャベツに少々の塩をふり、軽く揉み込むと、カサが小さくなります。
おかか、塩昆布などの味の濃いもので和えるといいでしょう。
【加熱でカサを少なく見せる】
葉物野菜、かぶら、なすびなどは水分が抜け、小さくなりますので、タップリ摂ることができます。
好みの大きさにカットし、レンジでチンすれば、あとはお好みの味付けで食べることができます。
芋類などは、一旦レンジで加熱した後、煮込めば時短で柔らかくなります。
【炊飯器の活用】
煮込むのが面倒と言う方は、好みの野菜とダシを炊飯器に入れてスイッチを押すだけで、気づけば温かい一品が出来上がっています。
スープを変えれば、バリエーションも増えます。
【冷凍食品 乾物の活用】
野菜を買っても余ってしまうし、毎日同じ野菜ばかりはイヤ と言う場合は冷凍食品と乾物を利用しましょう。
切り干し大根を水で戻し、冷凍のほうれん草を解凍して和えれば、あっという間にお浸しの完成です。
獲れたての野菜をかじって「うまい!」「甘い!」と感じる様になれば、あなたはもう本物の野菜好きでしょう!