犬のしつけと芸の境界線はどこ?果たして芸は必要なのでしょうか?

飼い主さんたちは犬に芸を教えたことはありますか?

また教えていなくても芸はしますか?

「芸」と聞くとドッグショーなどでやっている輪くぐりや大縄跳びを想像しますよね?

一般家庭ではよくボールを投げて取って来させるような遊びを想像しますが、ドッグショーでの芸はちょっとかわいそうかなと言う気もします。

そこで今回は私の様に犬の芸に関して疑問を持っている飼い主さんに芸の必要性としつけについて紹介したいと思います。

ちょっと意外かもしれません。

犬のしつけとは

しつけとは人間社会で生活していくためのマナーやルールを教えることです。

またマナーやルールを覚えることによって、命と安全を守るように教えることです。

「お座り」「待て」これらはしつけですね。

散歩中に道路に飛び出そうとしたときには「待て」ですし、外に出て嬉しくて興奮した時には「待て、お座り」と指示を与えて周囲への迷惑を防ぎます。

この様にしつけとは、生活していく上で必要な事なのです。

犬の芸とは

芸はしつけと違い、出来なくても人間社会で生活していく上で困りません。

飼い主さんが片手におやつを握りしめてどちらかを当てさせるのも、人間社会で生活をしていく上では必要とは言えません。

「お手」や「おかわり」もしつけではないのです。

それでは人間社会で必要がないのであれば、芸を教えなくてもいいのでしょうか?

次の章では芸を教えることのメリット・デメリットを紹介いたします。

芸を教えることのメリット

☆脳への刺激と健康維持

毎日長時間のお留守番や、飼い主さんが忙しくて遊んでもらえない。

この様な日々が続くと、考えることや動くことが減り、他の犬よりも早く認知症や老化現象が現れます。

しかしちょっとした芸を教えると、犬は指示を与えられた言葉に反応して行動をします。

また違う芸を教えると「この指示は何をするのだったかな?」と考えるようになります。

ボール投げも飼い主さんの指示どおりにしなくてはと言う思いと、走るのが大好きな犬は思いっきり走れると言う喜びで元気に走り出します。

この様に考えることと体を使う事にいい影響をもたらしているのです。

☆飼い主さんとの関係が深まる

犬社会には上下関係があり、偉いものに従うと言う生き方をしています。

ですので飼い主さんがきちんと教えれば言う事を聞きますし、従った時に褒めてあげればまた褒めてもらおうと頑張って芸をします。

そしてしつけと違い芸は遊びの一種なので、飼い主さんが笑顔で楽しそうな声で教えると、犬にも飼い主さんの気持ちが伝わり、一緒にになって芸を楽しもうとします。

この繰り返しが飼い主さんと犬の絆を深めるのです。

☆しつけにもいい影響を与える

しつけと芸は別のことなのですが、犬には区別がつきません。

そこでまず遊び感覚で芸を教えて、出来れば褒めてあげておやつをあげる。

そうすると犬は飼い主さんの指示に従えば、褒めてくれるしおやつだって貰えると記憶します。

この様に芸を教えるなかにしつけも混ぜると、犬は褒めてもらおうとしつけを覚えます。

但し芸ができた時も、しつけをして指示に従った時もご褒美をあげないと、一貫性のない飼い主さんの行動に戸惑い、言う事を聞かなくなる心配があるので、飼い主さんは一貫性を持ってご褒美をあげましょう。

この様に芸を覚えることにもメリットがあるのです。

それではデメリットとはどんな事でしょう

芸を教える時にしてはいけないこと

★おやつを目の前においてずっと「待て」をさせない

散歩中の信号待ちでの「待て」であれば、何度も散歩を繰り返すうちに犬は「こんな状況では待っていなくてはいけない」と憶えるでしょう。

しかしおやつを目の前にしての「待て」の場合、犬は飼い主さんのいう事を聞けばおやつがもらえるとガマンします。

しかし一向にもらえないと飼い主さんの言うことを聞いてもいい事がないと感じ、支配関係が崩れていきます。

飼い主さんも目の前に美味しいものがあっても食べられないのは辛いでしょう。

愛犬も辛い思いをしているのを分かってあげましょう。

★無理に教え込まない

まず、飼い主さんは芸はあくまでも遊びの一環という事を理解して下さい。

芸を教えることを通じて飼い主さんと犬の信頼関係が生まれるので、犬が疲れていたり嫌がっているようであれば、無理に教えないで下さい。

無理強いを繰り返すと「飼い主さんに呼ばれること=イヤなこと」と認識するようになるので、犬が喜ぶ程度にしましょう。

★出来なくても叱らない、飼い主さんは困らなくてもいい

こちらも「芸=遊びの一環」と言うことを踏まえて理解して下さい。

遊びを通じて老化防止や飼い主さんとのつながりを深める芸なのに、犬はネガティブな気持ちになり、飼い主さんもブルーになるのではお互い何もメリットもありません。

芸はしつけではないので飼い主さんも芸が出来ないこと不安を感じず「芸が出来たラッキー」位の気持ちで教えてみましょう。

まとめ

いかがでしたか?

しつけ=人間社会でのルールやマナーを憶え、安全に生活を送るための作法。

芸=脳に刺激を与えたり、老化防止のためでもある遊びの一環。

と言うことですね。

ですので、しつけは出来るだけ早期に憶えさせたほうがいいでしょう。

芸はいつまでと言う期限はないので、例えば雨の日で散歩に行けない時にでも遊びがてら教える位でいいでしょう。

ただ、今までしつけだと思っていたことが意外と芸だった行為もあるので、その境界線をよく認識してこれからも愛犬といい関係を築いていきましょう。

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