ひと昔前と比べ、平均寿命が高くなってきました。
これは昔と比べ食材が多く出回り、また技術の進歩によって不足がちな栄養素を補うためのサプリメントも登場しました。
しかしこの様な長寿のなか、未だに短命の地域があるのです。
それはなぜでしょう。
また長寿でいるにはどの様な食生活をすればいいのでしょうか。
自分の日頃の生活に当てはめて考えてみましょう。
長寿の地域で食べられているもの
🍚主食がある
主食は各国によって違いはあります。
日本、中国であればご飯。
ヨーロッパでは全粒粉で作られたパン、
南米ではイモやトウモロコシ。
このように自然の食材にあまり手を加えていない糖質を多く含んだ食材を主食としています。
🐟良質なたんぱく質がある
日本であれば、魚、肉類、大豆製品など植物性と動物性両方のたんぱく質が摂れます。
中国では豆腐や豚肉を蒸して食べているようです。
豚肉はビタミンB群が豊富に含まれているので、脳にもいい効果をもたらします。
南米地方では、乳製品やモルモットを焼いて食べます。
タイの周辺ではその土地で採れる生物を食材にしているようです。
こちらも各地で採れる食材を活かし、調理・加工しているのです。
🍇野菜、果物などのビタミン類も摂っている
このビタミンが多くの地域では不足がちなのです。
日本では野菜は多く摂っているものの、加熱したものが多く、生野菜に含まれるビタミンCがなかなか摂れていません。
果物も季節ものは食べることがあっても、毎日欠かさず食べる人はごくわずかです。
ヨーロッパ地方では主食がパン食がメインなので、サラダや食後のフルーツは決まって食べています。
南米では果物や野菜の他、香草も食べる習慣があります。
短命の地域で食べられているもの
🌽油ものが多い
北欧地方の一部では、土地が痩せているので、野菜があまり採れません。
ですので、食べられる野菜の種類が限定されるのです。
芋類が多いので、フライにして食べています。
また、北欧の海は海水の温度が低く、美味しい魚が採れるので、魚がメイン料理です。
しかし、これをフライにして食べることが多いので、栄養が偏ります。
🧂塩分が多い
寒い地域では寒さから体を守るため、どうしても塩味の濃い食事になります。
また食材があまり流通されていないと、新鮮な魚も保存するために、塩漬け、酢漬けにします。
🥩大事な栄養素の摂取が少ない
短命の地域の特徴としては、収穫される食材が少ない。
地域や伝統の影響で、加熱料理が多い。
ですので、新鮮な魚が採れても焼くより揚げたり野菜が取れても蒸すのではなく揚げる。
このようにわずかな栄養素も逃しているのです。
長寿食に必要なものって何なのでしょう
一言で言えばバランスの取れた食事。
これが基本ですね。
食べて頂きたいものを大切な順にあげてみます。
1⃣主 食
ご飯、パン、芋類などの主食になるもの。
2⃣副菜になるもの
和食で言うと、小鉢にあたるものでしょうか。
野菜、海藻、きのこなど。
お腹が膨れる料理ではないが、ちょっと食べる、若しくは色んな食事では摂れにくい栄養を補うものですね。
3⃣主菜になるもの
いわゆるメインディッシュです。
肉、魚、卵料理で、たんぱく質を多く含む食材です。
4⃣食事のおかずでは摂れない食品
乳製品・牛乳やヨーグルト 果物です。
健康のために毎日食べている人もいますが、なかなか習慣にはならないため、不足しがちです。
種類だけではダメなのです
長寿食に大切なものを掲げましたが、これらをひたすら食べればいいワケではありません。
年齢や性別、代謝量によって食べる量が違ってきます。
そういう意味も含めてバランスが大切なのです。
ただし、主食はやや少な目でも問題はないのですが、主菜となるタンパク質はきちんと摂りましょう。
これが不足すると、筋肉が落ち、また脳にも栄養が行きわたりません。
簡単に長寿食を食べる方法
自分の居住地域に山があり、海もある。
そして流通網がきちんとしている。
この様な場合は、多くの食材を摂り入れることができるので、栄養バランスを参考にしながら長寿食を食べましょう。
料理を作る時間がないとか、多くの食材が摂れないと言う場合。
たんぱく質をとるのであれば、スーパーですでに味付けを済ませた肉が売られています。
これですと、炒めるだけとか器に移し替えてオーブンで焼くこともできます。
魚介類の場合は、サバ缶やいわし缶を活用しましょう。
これらの缶詰に野菜を添えれば、ビタミン類も同時に摂れます。
そして、野菜類です。
最近の冷凍食品にはブロッコリーやいんげん、ブルーベリーまであります。
冷凍食品の野菜は旬の時期に収穫したものを使用しています。
なので美味しくてしかも価格に変動がありません。
ぜひ活用しましょう。
まとめ
長寿食と聞けば、高価で栄養満点な食材を想像するかもしれません。
でも実は簡単なことなのです。
人間に必要な栄養素をしっかり摂り、それを自分の体に応じてバランスを摂る。
それだけなのです。
今からでも取り組んでみましょう。