高齢になるにつれて「肉は胃もたれがする」とか「肉は硬くて食べづらい」と言う理由で魚ばかりを食べる人は多いと思います。
魚にはDHA、EPAなど脳や血管に良い栄養素がたくさん含まれているので、是非食べてもらいたいと思います。
しかし肉には魚にはない大切な栄養素が含まれているのです。
この栄養素は若者にとっても、高齢者にとっても必要な栄養素なのです。
高齢者にはなぜ肉類が必要なのか
🐷低栄養を防ぎ健康体に戻すため
高齢者が徐々に細くなっていくのは、筋力の低下にあります。
筋力の低下の原因は、高齢だからではなく多くの高齢者の食事が原因なのです。
糖質は脳へ栄養として送られていますが、たんぱく質は脳だけではなく、筋肉にも送られているのです。
🐮寿命を縮めることを防ぐための免疫力をつける
高齢者に多いのは「風邪をこじらせたのが原因で・・・」と言う事がよくあります。
この原因は免疫力の低下が原因なのです。
血中のたんぱく質の量は、高齢者になるにつれて減少していっています。
なのでそれを防ぐためには、よりたんぱくの摂取が必要なのです。
たんぱく質には動物性と植物性がありますが、動物性(特に哺乳類)のほうが人間に近い遺伝子をもっているので、植物性よりも吸収がいいのです
ですので肉類を食べることによって、より多くのたんぱく質が吸収でき、免疫力を高めてくれるのです。
🐔寝たきりや認知症の予防
日頃からあまり体を動かしていない人が階段を上がったり山登りに行ったら、足腰に疲労感を感じるでしょう。
これが筋力の低下なのです。
高齢になると体を動かす機会が減り、機会が減るといざ動くとなると力が入らないので、ぎこちない動きになります。
この悪循環により、動くのが億劫になるので、じっとしている時間が増え、脳までも使うことが減るのです。
そしてベッドの上や椅子での生活が主となり、痴呆や認知症になるのです。
ですので肉類を積極的に摂ると、筋力を維持することができ、体を動かすのがスムーズになったり、脳も働いてくれるのです。
たんぱく質以外にも高齢者に必要な栄養素が含まれています
🐴ビタミンB群が豊富
ビタミンB群は、たんぱく質の代謝を高める働きをしてくれます。
ですのでたんぱく質単体で摂取するよりも、ビタミンB群と一緒に摂るほうが、より吸収率が高くなるのです。
ビタミンB群が不足すると、疲れやすくなるだけではなく、疲れが回復するのに時間がかかります。
🐗女性の味方だけではないコラーゲンも豊富
コラーゲンは細胞に油分、水分を閉じ込めてくれる美容成分の一つです。
このほかにも、コラーゲンは骨力を高めてくれるのです。
骨はたくさんの節々でつながれているのですが、コラーゲンが不足するとこの節の潤滑油がなくなるのです。
すると骨がもろくなり、些細なことで骨折したり、骨粗鬆症になる可能性も高くなるのです。
ただし、たんぱく質を食べるだけではコラーゲンは生成されないのです。
生成するには、ビタミンA、ビタミンcも一緒に摂ることが不可欠なのです。
緑黄色野菜や柑橘系のフルーツなども食べるようにしましょう。
このように肉類には、高齢者にとって不可欠な栄養素がたくさん含まれているのです。
ですから高齢者に限らず筋肉や体力がなく、悩んでいる人にも食べてもらいたいです。
肉を遠ざけている理由とその対策
🍖脂で胃がもたれる
高齢者に限らず、胃腸が健康でない人の多くがこの理由です。
対 策① 脂身の部分を切り落としてから調理する。
火を通してからだと、脂身が取れやすい。
対 策② 赤身肉や鶏肉の脂身の少ない部分を食べるようにする
対 策③マトン、ラム肉を食べるようにする
羊肉は独特の匂いと味があります。
しかし脂はサラッとしているので、胃に負担をかけることは少ないです。
そして体に蓄積されにくいので、ダイエット中に方にも向いています。
🍖硬いので食べにくい、噛んでいるとアゴが疲れる
対 策① スライスされた肉を使うようにする。
対 策② ブロックで購入した場合は、お酒や麹に漬け込んでから調理する。
お酒や麹の他、キウイや玉ねぎスライスと言う方法もあります。
そうすることで、肉の細胞壁が分解され、柔らかくなるのです。
対 策③ ミンチを利用する
ハンバーグですと、肉以外に野菜も取り込めるので一石二鳥です。
つくねの様に丸めて焼けば、余分な脂が落ちるので、これもヘルシーです。
挽肉がメインではなくても、マーボ豆腐やオムレツのように、具材の一品として使えばレパートリーも増えます。
まとめ
肉が嫌いな人は殆どいないと思います。
それなのに食べられないのは、とても残念なことです。
肉類はたんぱく質だけではなく、多くの栄誉素も含まれているのです。
肉とご飯と言う組み合わせではなく、野菜や汁物と一緒に食べれば、胃への負担も軽くなりますので、まずはそこから始めてみましょう。