春と言えば新茶の季節。
春先からニュースなどで「○○で今年一番の茶摘みが行われました」などと報道され、お茶やさんの入り口には「新茶」と書かれたのぼりが見受けられるようになります。
女性やお年寄りをはじめ、お茶好きの方はこれを買いに行くのが楽しみなのです。
では、なぜ色んなお茶があるのに新茶だけが話題となり「美味しい!」と言われるのでしょう?
一年の最初に収穫するお茶だから?それとも新茶特有の品種だから?
そこで今回は新茶が美味しいと言われるワケと、あまり聞き慣れない新茶を使った料理を紹介致します。
美味しいと言われるのだから、食べてみたいと思いませんか?
新茶が美味しいと言われるワケ🍵
植物はお茶の木に限らず、春から夏にかけて成長し花を咲かせたりします。
そして秋から冬になると、成長をストップさせます。
しかしその間、お茶の木は枯れないようにと土の中から水分と栄養をたっぷり吸収しているのです。
その芽を摘み取るので、栄養がたっぷり詰まった美味しい茶葉になっているのです。
一番茶には、うま味成分と言われる「テアニン」が二番茶の3倍も含まれているので、スッキリしていながらも、コクがあります。
反対に渋み成分が少ないので、さわやかな味わいがします。
二番茶は、新茶を摘み取った後から芽を出した茶葉なので栄養分も少なく質も劣ると言われます。
新茶の美味しい飲み方
お湯はちょっと低めの70~80度がいいですねね。
急須に茶葉とお湯を入れ、あまり蒸らし過ぎず、1分程度でお茶碗に注ぎましょう。
では、新茶にはうま味成分が多く、反対に渋み成分が少ないようですが、その他にどんな成分が含まれていいるのでしょうか?
緑茶の成分とその効果🍵
①ポリフェノール、ビタミン類が豊富
ポリフェノール、ビタミンの他カテキンはがん物質の抑制及び予防に役立ちます。
②食中毒・殺菌効果
ビブリオ菌、コレラ菌が原因で起こる食中毒を防ぎます。
お寿司屋さんで出されるあがりは、生魚が原因で起こる食中毒を防ぐと言う理由からなのです。
また殺菌効果もあるので、カゼの症状であるのどの痛みにも効果があります。
③成人病にも効果がある
ポリフェノールが血糖値を下げてくれるので、体脂肪の蓄積を防いでくれます。
またお茶を飲むと「善玉コレステロール」が増えるので、血圧が下がり、動脈硬化の予防にもなります。
④便秘にも効く(デトックス)
お茶に含まれるタンニンが胃の働きを活発にしてくれるの、便秘の強い味方です。
便秘が解消されると言うことは、腸内環境が良くなります。
体内の余分な老廃物が排出され、血液の循環がよくなるので血行促進・デトックスにも効果があります。
⑥美容にもいい
ビタミンをたくさん含んでいるので、シミ・ソバカスの色素を抑える効果があります。
また肌により多くの水分を保たせるので、みずみずしい素肌を保つことができます。
⑦カフェインの存在
適量のカフェインは集中力向上だけではなく、脂肪の分解も助けてくれます。
こんなに美容・健康にいい成分が含まれていますが、この成分は抽出するお茶だけではなく、茶葉にもたくさん含まれているのです。
それを捨ててしまうのは勿体ないですよね。
そこでお茶の栄養を無駄にしない簡単な料理を紹介いたします。
本当に簡単ですよ。
食べるお茶の紹介🍵
新茶のかき揚げ
その名の通りです。
新茶を、溶いた小麦粉と混ぜて揚げるだけです。
買ってきたばかりの新茶ですと、水分を含んでいないので、サッと揚げる程度で大丈夫です。
お茶を飲んだ後の茶葉を使用する場合は、よく水気を切ってから揚げましょう。
その方がカラっと揚がります。
天つゆではなく、抹茶塩で食べるのがいいと思いますよ。
炊き込みご飯
これもその名の通りです。
新茶には茎が殆どないので、軽く揉んで炊き上がったご飯入れるだけで食べられます。
他の具材は入れずに塩味だけにすると、よりお茶の香りを楽しめます。
焼きそば、お好み焼き
買ってきたばかりの新茶を軽く揉んで使います。
焼きそばやお好み焼きは、最後に青のりをふりますよね?
青のりの代用だと考えればいいと思います。
磯部揚げ
磯部揚げを作る時ときは青のりを使いますよね?
それを新茶に代えるだけです。
普通の磯部揚げは青のりの風味がありますが、新茶を使うとお茶のいい香りがします。
パン・パンケーキ
お菓子作りにも使えます。
ホームベーカリーでパンを焼くときは、フードプロセッサーで細かく砕き種に混ぜ入れます。
パンケーキも同様、種に新茶を入れて焼くだけです。
きれいな緑色に出来上がります。
緑茶の摂り過ぎには注意🍵
◎カフェイン
カフェインが脳にいい成分である反面、摂り過ぎると睡眠障害、胃壁が荒れると言う症状がでます。
◎タンニン
緑茶の渋みがタンニンですが、鉄分の吸収を妨げてしまうので、貧血気味の人は、飲む量を加減しましょう。
◎シュウ酸
ほうれん草に最も多く含まれている成分で、過剰摂取をすると結石の原因になります。
ただし、これは茶葉に含まれる量なので、深刻になるほどでもないでしょう。
まとめ
緑茶は体にいい成分が多く、色んな種類のお茶があることが分かりました。
新茶、二番茶、三番茶とあるのですが、夏が過ぎるまで収穫をせずに栄養が詰まってから摘み取る秋冬茶と言うものもあるのです。
これからはより美味しくなる入れ方で飲んだり、時には料理に使ってみたり、女性の方はスイーツを作ってみるのもいいのではないでしょうか?