麹は調味料の様に直接料理に使うことは少ないと思います。
しかし、みそ、しょう油、みりん等を作る材料に麹が含まれているのです。
そして、この麹が健康を維持するためのすごいパワーを持っているのです。
麹に含まれる栄養素とその効果
①オリゴ糖
腸内環境を整える。
その結果、便秘解消となり、体の代謝アップにつながる。
②ビタミン類
炭水化物をエネルギーに変える。
疲労回復や精神安定作用、貧血予防、美肌に効果がある。
③コウジ酸
メラニンの活性化を予防
シミ・ソバカスを防ぐ。
④豊富なミネラル
他のビタミンと作用することで効果が増す。
血圧降下作用
骨粗しょう症予防
抗がん作用
抗炎症作用
⑤ポリフェノール
活性酸素を撃退してくれる。
抗酸化作用がガン防止にもなる。
⑥30種類以上の酵素
消化が自然に促される。
結果、胃もたれ、胃痛などの改善にも効果がある。
酵素を補わなければいけないのは何故?
人は体内に一定量の酵素を持っています。
それが消化と代謝に振り分けて使っています。
ところが酵素は加齢とともに減少していっています。
そこで毎日麹を体内に入れることによって、体内の酵素を増やし、生きていく上で必要な代謝酵素に使うのです。
そうすることによって体の代謝が良くなり、健康維持に繋がるのです。
麹にはたくさんの栄養素が含まれているだけではなく、他の栄養素と共に作用して、色んな効果を生み出しているのです。
麹を使った簡単料理
あまりなじみがなくて使い方が分からな方へ。
料理に塩麹を使うと、簡単でレパートリーが増えます。
麹の匂いはあまりクセがなく甘味が少々あるので、塩と合わせると甘味と塩味両方が引き立ちます。
塩麹の作り方
①麹、塩(好みの分量)、水 以上
②これらを混ぜて、毎日1回は、かき混ぜながら1週間ほど室温で保存します。
③1週間待てないと言う方は、炊飯器を保温にしてつくれば、数時間で完成です。
塩レシピ
🐟肉、魚の切り身などを漬け込む
こうすることで、硬い肉も柔らかくジューシーに仕上がりますし、調味料もいりません。
焼いても揚げても大丈夫です。
魚はほんのり麹の味わいと風味が残るので、淡白な魚に向いています。
🍅和え物
トマト、きゅうり、長芋など好みの野菜を一口大の大きさにします。
これをボールに入れて、塩こうじと混ぜ合わせます。
🥒漬 物
漬物に使う野菜であれば、何でも大丈夫です。
薄切りにした野菜を漬け込む場合は、あまり長く置くと塩味が強くなりますので、短時間で食べましょう。
🥕蒸し物
かぼちゃ、にんじん、肉類、魚類、こちらもの好みの具材を、塩麹で絡めます。
それを蒸すだけで完成です。
スチームオーブンが面倒な場合は、耐熱皿にラップをかけて、電子レンジで加熱すれば短時間でできます。
まとめ
北陸地方では、2,3日塩漬けした「かぶら」にサバやブリを挟み、麹で漬け込む「かぶら寿し」が有名ですし、麹の中に硬い肉類を漬け込むと柔らかくなります。
どんな食材にでも合いますので、ちょっとした調味料感覚で使ってみてはどうですか。